2016年 02月 26日
『寂聴あおぞら説法 ~こころを贈る』
最近、週に何度か動物病院に通っているので、待合室で診察を待つあいだは
本を読んでいることが多いです。
そして、『寂聴あおぞら説法 ~こころを贈る』を読みえ終えました。
政治的な考えにおいて、私は寂聴さんとはまったく異なる意見を持つことが多いのですが、
人生をいかに生きるかという点においては、本当に寂聴さんの意見に心打たれています。
寂聴さんは難しいことは言いません。
その法話を聞けば(読めば)、誰もがその本質をスッと理解できます。
寂聴さんの法話の特に素晴らしいところは、
単にそれを聞いて「素晴らしかったな」と思うだけでなく、
「そういうふうに生きてみようか」
と実行させる力があることです。
その実行することも、難しいことではありません。
たとえば病気の人が近くにいたら、優しく声をかけるとか、気にかけるとか、
そんなことです。
しかしながら、そういったことは
簡単に思えても、実際には簡単なことではないかもしれません。
忙しくて見て見ぬふりをする。
心の中に差別がある。
自分には関係がないと思う。
この本を読むと、そういう自分の心に気が付きます。
そして、できるだけ「忘己利他(もうこ・りた)」を心に留め、
慈悲の心をもって人生を生きていきたいな、と思うのです。
by necochan2010
| 2016-02-26 23:10
| # 読書感想文
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